
10代や20代の若者中心に爆発的な人気を誇るショートムービー型SNSのTikTokは、今やその使われ方は「エンタメ」や「娯楽」にとどまらず「ビジネス」の領域にまで進出しています。
しかしTiktokでマーケティングをしていくなど、多くの人にとっていまいちよくわからないと思います。
そこでこの記事を読んでいただけたら、
「TikTokがどういうもの」で「どのように活用するのが効果的」
ということが理解できるのでぜひ最後まで読んでいってください。
- TikTokとは、若者中心のユーザー層のショートムービーがたのアプリ
- 全世界で7億3800万ものダウンロードされている
- TikTokマーケティングのメリットはMAUが多いこと
- また、アプリの起動回数が多いこと
- さらに、いいねが付きやすいことがあげられる
- 具体的にTikTokをマーケティングで活用する方法は、起動時の全画面表示広告、インフォード広告、ハッシュタグチャレンジ広告、お金のかからないクリエイティブ広告がある
好きなところから読む
TikTokとは
TikTokは今、ほかのどのSNSよりも勢いのあるSNSなのですが、ここではTikTokというアプリケーションを利用しているユーザーの性質、アプリケーションの特徴、実際のダウンロード数といった側面に沿って解説していきます。
- ユーザーの性質
- アプリの特徴
- ダウンロード数
ユーザーの性質
TikTokというアプリのユーザーはほとんどが10代や20代の若者が中心となっています。
最近ではかなり幅広い世代が利用し始めているため、中には40代、50代、60代といった世代のユーザーを見かけることもあります。
マーケティングを行う上で、「市場」を意識することはかなり重要なことです。
どのような年齢層をターゲットにするかでマーケティングのやり方は大きく変わってきます。

アプリの特徴
TikTokというアプリの一番の特徴は、「ショートムービー型SNS」という点です。
TikTokの動画の尺には2つのパターンがあり、一つは15秒以内の動画、もう一つは60秒以内の動画です。
TikTokはよく、同じ「動画」という観点で「Youtube」と比較されることがありますがTikTokは一つ一つの動画が非常に短いためポンポン新しい動画を見れるというのが、日々新しいものを追求する若者に受けている理由の一つと考えられます。
ダウンロード数
TikTokのダウンロード数は2019年の調査では、全世界で7億3800万ダウンロードされているそうです。
おそらく数字が大きすぎていまいちよくわからない人も多いかと思います。
わかりやすいところで言うと、大手SNSである「FaceBook」のダウンロード数が8億4900万ダウンロードだそうです。
まだ数字では劣っていますが、TikTokはつい最近開発されたばかりのアプリなのでそれを考慮すると、とてつもない勢いですね。

TikTokをマーケティングに活用する利点
ではここからはTikTokを活用したマーケティングについて説明していきます。
そもそもTkTokを活用してマーケティングを行うとどのようなメリットが得られるのか?
実は、TikTokを活用することで得られるメリットはかなりたくさんあって、その中でも代表的な以下の3つについて解説します。
- MAUが多い
- 1日のアプリ起動回数が多い
- いいねなどがつきやすい
MAUが多い
TikTokを活用したマーケティングでのメリットの1つ目はMAUが多いという点です。
MAUとは「Monthly Active Users」の略称で一カ月当たりのアクティブなユーザー、つまり一か月の間に高頻度でTikTokを利用するユーザー数がTikTokは非常に多いということです。
例えば、TikTokを何かの宣伝目的で用していた場合、MAUが多いとそれだけ多くの人にその宣伝を目にしてもらえるというメリットが得られます。
1日のアプリ起動回数が多い
TikTokを活用したマーケティングでのメリットの2つ目は、1日のアプリの起動回数が多いという点です。
実は、ほかの多くのSNSはユーザーが1日にアプリを起動する回数がどれも平均で20回を下回っているという結果であるのに対して、TikTokではユーザーが1日にアプリを起動する回数は平均で43.4回といわれています。
先ほどの宣伝の例を使うとほかのSNSで宣伝するよりもTikTokを使って宣伝したほうが2倍以上も宣伝を見てもらいやすくなります。

いいねなどがつきやすい
Tiktokを活用したマーケティングで得られるメリットの3つ目は、いいねなどが付きやすいという点です。
TikTokは、スクロール形式で動画の閲覧ができて、さらに画面のどこでもダブルタップしたら「いいね」をつけることができます。
スクロール形式なのでスクロールすればするほどどんどん新しい動画が閲覧でき、少しでも気に入ったり、共感したと思ったらダブルタップするだけでその動画に言い値をつけることができます。
このように「わざわざいいねをつける」といったような、いいねをつけることに対するハードルがなくなりました。
そのためいろんなユーザーがいろんな動画に対してこれまで以上にいいねをつけるようになり、いろんな動画にいいねが付きやすくなりました。
TikTokをマーケティングに活用する方法
TikTokの特徴やTiktokをマーケティングに活用するメリットを知ったうえでTiktokをマーケティングに活用する方法についていくつか説明していきます。
- TikTok起動時の全画面表示広告
- TikTokインフォード広告
- TikTokハッシュタグチャレンジ広告
- お金をかけずにクリエイティブ広告
TikTok起動時の全画面表示広告
TikTokをマーケティングに活用する方法の1つ目は、TikTok起動時の全画面表示広告です。
全画面表示広告とは、TikTokを起動した際に一度だけ画面全体に表示される広告のことです。
画面全体に表示されるためこの全画面表示広告は訴求力が強く、またTikTokを起動した全てのユーザーが見るので、一広告の拡散と認知を一気に行うことができます。
この全画面表示広告のそのほかの特徴としては、静止画またはGIFで入稿が可能、3秒から5秒ほど表示可能、1日1社限定、外部サイトへの遷移が可能、などがあります。
この全画面表示広告は1日につき1社限定のため広告効果は絶大ですが、コストが高かったり、そもそもの広告枠を獲得することが非常に困難であるというデメリットもあります。
TikTokインフォード広告
TikTokをマーケティングに活用する方法の2つ目は、TikTokインフォード広告です。
TikTokのインフォード広告とは、TikTokの動画をスクロールしていると途中で出てくる全画面型の広告です。
こちらも先ほどの起動時の全画面広告と同様に訴求力の強い広告です。
このインフォード広告のそのほかの特徴としては、「おすすめ動画」の投稿欄に表示される、外部サイトやアプリストアへ遷移可能、音声必須、期間保証などです。
インフォード広告は約5秒から15秒と少し長めに表示されます。
こちらは通常のおすすめ動画と同様にいいねやコメントを得ることで広告の効果を増加させることができます。
このインフォード広告は、ユーザーのほぼ全員が閲覧するおすすめ動画欄に掲載されるためかなり多くの宣伝の認知を獲得することができます。
TikTokハッシュタグチャレンジ広告
TikTokをマーケティングに活用する方法の3つ目は、TikTokハッシュタグチャレンジ広告です。
TikTokハッシュタグチャレンジ広告とは、ユーザー参加型の動画投稿企画にアレンジされた広告のことです。
ユーザーが特定のハッシュタグをつけて動画を投稿するだけでその企画に参加することができ、またそれによって企業やブランドのキャンペーンやプロモーションの広告として活用することができます。
具体的な仕組みとしては、まず企業やブランドがプロモーションのための楽曲やハッシュタグを決めて拡散します。
その動画をみて興味をもったユーザーが独自の動画を作るという二次創作を行います。
実例を紹介します。


このような連鎖によって広告がどんどん個人から個人へ拡散されていき、多くの人に認知されていくという流れになっています。
ハッシュタグチャレンジも非常に効果の大きいマーケティング方法の一つです。
お金をかけずにクリエイティブを投稿
最後に紹介するTikTokを活用したマーケティングの方法は、お金をかけずにクリエイティブを投稿することです。
これは、広告費をかけずに通常投稿という形態をとった広告です。
TikTokの大々的な広告の枠を使わなくても、通常の動画がバズれば(非常に多くの人に受けて、その動画が一気に拡散されること)、自ずとその動画は人々の目に留まります。
このように、「動画がバズること」をうまく活用すれば、必ずしも広告費をかけずとも宣伝などのマーケティングにTikTokを活用することができます。
TikTokをマーケティングに活用した事例
最後に、実際にTikTokをマーケティングに活用した事例を三つ紹介していこうと思います。
- ハイチュウ
- コカ・コーラ
- 今日好きダンス
ハイチュウ
TikTokをマーケティングに活用した事例の1つ目は「ハイチュウ」です。
このハイチュウのTikTokマーケティングはあまりにも有名すぎて皆さんもすでに知っているかもしれません。
老若男女問わず、幅広い層からの人気を誇るお菓子である「ハイチュウ」のTikTokにおけるハッシュタグチャレンジ広告は、ハイチュウのオリジナルのBGMに合わせてオリジナルのダンスの振り付けの動画になっています。
ダンスの振り付けも非常に簡単で誰にでも真似しやすく手軽行えるため、多くの人がその振り付けの動画を投稿、拡散した成功した事例です。
コカ・コーラ
TikTokをマーケティングに活用した事例の2つ目は、「コカ・コーラ」です。
皆さんは、「#リボンでありがとうチャレンジ」というハッシュタグを目にしたことはありませんか?
このハッシュタグはコカ・コーラが提供しているハッシュタグチャレンジで使われているハッシュタグの名前です。
これは、冬のクリスマスの時期に行われたもので、コカ・コーラ社が新しく発売したコカ・コーラのリボンボトルと一緒にTikTokの動画を撮影し投稿するというイベントです。
そして、その投稿の中から選ばれた動画が12月24日のクリスマスイブの日に渋谷のスクランブル交差点の屋外ビジョンで放映されるという内容です。
またそれ以外にも100人に1000円分のクオカードが当たるキャンペーンなども同時に行っており上に多くのユーザーを巻き込み、そして企業としても非常に大きな宣伝効果を得られた成功事例です。
今日好きダンス
TikTokをマーケティングに活用した事例の3つ目は、「今日好きダンス」です。
今日好きダンスとは、インターネットテレビ局のAbemaTVで毎週月曜日に放送される「今日、好きになりました」という恋愛リアリティーショーの公式アカウントが番組のマーケティングとしてTikTokを活用したものです。
番組の主題歌を動画のBGMに活用しており、ダンスの振り付けはいろんなユーザーが親しみを持てるように、出演者である高校生たちが考案しています。
この今日好きダンスは、若者をターゲットとしており番組の内容やTikTokの活用が非常に相性が良くこちらも非常に成功した事例です。

【まとめ】TikTokはマーケティングに適している
以上がTiktokでマーケティングを行う一連について説明していきましたがいかがでしたでしょうか?
もう一度この記事の内容をまとめると以下のようになります。
- TikTokとは、若者中心のユーザー層のショートムービー型のアプリ
- 全世界で7億3800万ものダウンロードされている
- MAUが多い、アプリの起動回数が多い、いいねが付きやすいことが特徴
- TikTokをマーケティングで活用する方法は4つある
- 具体的には、起動時の全画面表示広告、インフォード広告、ハッシュタグチャレンジ広告、お金のかからないクリエイティブ広告
この記事を通じて、TikTokのマーケティングに関する正しい知識を身に着けて
「ただTikTokを楽しんで使う」
のではなく、戦略的にマーケティングとしてTikTokを活用してみてはいかがでしょうか?
また、TikTokについてさらに知りたい方はTikTokは儲かるの?という記事やTikTokでマネタイズをする方法!の記事をご覧ください。